rat's eyes:脆弱なラショナリストの視点

脆弱なラショナリスト「建築家:岡村泰之」の視点

事務所にて仕事→大学


きのうは午前中、計画中の住宅のプランをまとめ
上げる。そしてスタッフとプロジェクト所内打合せ
をする。


午前11時前に事務所を出て大学に向かう。設計
課題である図書館のスケッチの初めてのエス
ースである。多くの学生が何から手を付けていい
か考えあぐねている。どんな表現行為においても
まず状況を把握し、問いを立てることから始まる。
置かれた状況にどんな特徴があるかを明らかにし、
それをどのように変化させていくかを考えることが
表現というものの始まりである。その問いに対し
て、のような解決方法があるのかを提示する。
この解決方法が社会に対してのメッセージであり、
デザインとなる。


建築を通して社会にどんなメッセージを送り届ける
ことができるか、それが建築のデザインが持って
いる批評性というものである。このことをどのよう
にして学生に伝えればいいのだろうか。しばらく
悪戦苦闘が続く。