rat's eyes:脆弱なラショナリストの視点

脆弱なラショナリスト「建築家:岡村泰之」の視点

思い付く力

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日々日常生活の中で同じことを繰り返していて、とても小さなことでもこれをこう変えるとおもしろくなるかなとつい思い付くことがある。こんな当たり前のことだが、ふと思い付いて実行してみるというごくごく普通のことがあまりなされていない世の中になっているような気がしてならない。

 

ものつくりというのは、思い付きをする最たる人たちである。音楽家、小説家、彫刻家、デザイナー、建築家などは、それぞれの対象に対して何かを思い付かないと彼らの創造行為は何もなされない。彼らの行為は極端だとしても、日常でも「思い付く」がもっとあると世の中が楽しくなる。

 

「思い付く」とは一体どういう行為なのだろうか。日々生活していると、生活環境と身近にいる他者と必ず関わらなければいけない。それらとどうかかわるかを自分の頭を使って考えないと「思い付く」は駆動しない。つまり、外部に対する想像力がないと何も始まらないのである。

 

「思い付く」という行為をより多くの人たちが始めると、自分を取り巻く社会環境について思いを馳せるようになり、潤滑で気持ちの良い世の中を生み出すことができるのではないかと思う。「思い付く」を重ね合わせて、より愉快な社会が生まれていくことを夢見ている。

 

自分も日常生活から建築デザインという仕事に至るまで、「思い付く」を最大限に稼働させて社会と関わっていきたいと思う。