rat's eyes:脆弱なラショナリストの視点

脆弱なラショナリスト「建築家:岡村泰之」の視点

意識と無意識など

f:id:yoaa:20190310092027j:imageいま、養老孟司さんの本を読んでいる。生きている人と亡くなった人、都市と非都市、人工と自然、などを対比しながら、意識と無意識について語られている。こうした2つに分離したものが、いいバランスで共存させることで豊かな社会をもたらすことができるとおっしゃっている。昨今の漠然とした不安感はそのバランスの悪さがもたらしているのかもしれない。

 

もう一方で、ツンドク状態だった村上春樹さんのインタビュー本をを並行読みしている。こちらでも、養老孟司さんの2つのものの対比をもとに自らの小説について語られている。村上さんは、自分の小説は、意識と無意識によって構成されていると言われているが、敢えてユングなどの心理学の本は読まないらしい。小説の機微関わってくるのでそうされているのだろう。

 

意識とのバランスの悪さが、いまの世の中の不安感をもたらしてるのだろう。いま一度、無意識について考えてみる必要があるのかもしれない。