rat's eyes:脆弱なラショナリストの視点

脆弱なラショナリスト「建築家:岡村泰之」の視点

マイテマイテ・ナイト


うちの事務所では、住宅が完成すると、オープンハウスをさせていただき、
そのあと事務所主催のパーティを開かせてもらうことにしている。
パーティには、クライアントとそのご友人、現場監督・大工さんなどの
工事関係者、そしてうちのスタッフが参加する。


住宅は、出来上がってからのメンテナンスの期間が長く、クライアントと
工務店、そして設計事務所の良好な関係を築き維持していくことが大事だと
考えている。みんなの力を出し合っていいものができたと祝杯を挙げる。
工事関係者もいい感情を持って仕事を終える。
そうすると現場近くに来たときに気持ちよく立ち寄ることができる。


そんなことで、今回のパーティのお題は「マイテマイテ・ナイト」。
その由来はといえば、クライアントご夫妻は、それぞれ専門的な職能を
もたれ、おのおの自立的に生活されている。それぞれの役割を取りまとめる
ための家というイメージで設計を進めた。そこでこのプロジェクトの名前は
「roles(役割の複数形)」と命名された。とりとめるというところから、
巻く(roll)というイメージをおりまぜてこのお題となったのだ。
たてものにも巻いてる感じが表現されている。
ちなみにたべものも、巻いて食べるものが集められた。のり、トルティーヤ、
春巻き、海苔巻き・・・。楽しい時間はあっという間に過ぎていった。


そんなこんなでようやっと完成にこぎつることができた。
クライアントのMさんIさんいろいろありがとうございました。
この家を十分に楽しんでください。