rat's eyes:脆弱なラショナリストの視点

脆弱なラショナリスト「建築家:岡村泰之」の視点

現代日本林業事情


昨夜、帰京。


尾鷲の林業事情をつぶさに見てきた。
速水林業さん(http://www.re-forest.com/hayami/
の山、製材所、プレカット工場を見る。
山は70年サイクルで伐採していくとのこと。
それにしても速水林業さんの山は美しい。
適度な木々の間隔、気持ちのいい木漏れ日、そしていい空気。


現在の日本の林業は、流通システムによる高値という問題を
かかえている。また、尾鷲ヒノキなどのブランドを守りつつ
ブランド材以外の木材も売りたいが、ブランドとの両立をしたい
という思いもあり、そのあたりの矛盾も抱えている。
本格的な和室をつくりたいという人も減り、いい木材を使う機会が
減ってきているという現実もある。


問題は問題で把握しているが、そこから前に進んでいないというのが
現状のようだ。ならばということで、E建設の専務とうちの事務所で
具体的に使える範囲で住宅の構造材でヒノキを仕えないか検討して
みようということになった。やはりものごとは具体的に動かして
みないと問題点も改善点も見えてこない。


四の五の言っていないで具体的に動いてみることだ。


きょうは、おとといの熊野古道を15分歩いた筋肉痛がではじめた。
あすはきのうの養老天命反転地での普段使わない筋肉の痛みを
感じることになるのか。


それにしても、養老天命反転地の2人のガードマンは変な人たちだった。
荒川の毒気と磁場にやられてしまったのだろう。


写真は、速水林業さんの美しい山の風景。