rat's eyes:脆弱なラショナリストの視点

脆弱なラショナリスト「建築家:岡村泰之」の視点

「建築条件なしの土地」の少なさ


きょうはあまりの暑さのため夕方のクライアント打合せまで、
Tシャツと半ズボンで仕事をする。


土地探しからクライアントの方のお手伝いさせていただくことが
結構ある。最初は探せど探せど建築条件付土地ばかり・・・。


建築条件付土地というのは、その土地を購入する条件として、
設計施工する工務店がすでに決まっている土地のことをいう。


建築条件のないものがたまに出てもなかなか気に入った土地が
出てこない。土地探しはほんとうに運とタイミングだと思う。
見つかる人は探し始めてすぐに見つかるし、見つからない人は
半年近く探される。


でも、ひとつ言えることは、意志と情熱を持って土地を探されて
いる方は、ほとんどの方が気に入った土地を探してこられる。


いかに建築条件なしの土地が少ないかは、建築家仲間でも
話題になる。たとえば私のクライアントが検討していた土地を
購入対象から除外した途端、知り合いの建築家がその土地で
設計し始めたとか、この一・二年、自分が設計している敷地の
隣や数軒先に建築家の設計した住宅がほぼ同時期に建つという
ことを3度も経験した。このことを見てもいかに建築条件なしの
土地がいかに少ないかがわかるだろう。


建築家で家を建てる人が増えたという現状も踏まえて、もう少し
建築条件なしの土地が増えてもいいと思う。