rat's eyes:脆弱なラショナリストの視点

脆弱なラショナリスト「建築家:岡村泰之」の視点

大脱走


久しぶりにTVで映画を観る。
スティーブ・マックイーン主演の「大脱走」(The Great Escape)。


たしか、前に観たのは高校生ぐらいのときだったか。
ドイツ軍捕虜収容所から脱走者みんな逃走できてめでたしめでたしという
話だと間違った記憶をしていた。


あるドイツ軍捕虜収容所に脱走経験のあるつわもののアメリカ兵やイギリス兵が
まとめて収容された。その日から脱走計画が始まる。
集団で行動しないアメリカ兵スティーブ・マックイーンは仲間とふたりで
有刺鉄線下に穴を掘って数度突破を試みるがいずれも失敗。


一方、イギリス兵グループは、宿舎に二個穴の入り口をつくり外部の森まで
「穴」を掘る。一個の穴はドイツ兵に発見されたがもう一個は大丈夫だった。
しかし、「穴」の出口が6m短く森まで届いていなかった。
脱走途中でドイツ兵に発見される。それでも50数名は脱走できた。
しかし、脱走途中でゲシュタボに50名射殺されてしまう。
逃げ延びたのは、閉所恐怖症なのに穴を掘っていたチャールズ・ブロンソン
もう一人の仲間。小船で海まで行き客船で逃走することができた。
スティーブ・マックイーンは、ドイツ兵からバイクを奪い逃げるも収容所に
連れ戻されて、タイトルバックとなる・・・。


記憶違いをしていたのは、明るいあのテーマソングと、悲しい幕切れなのに
なぜか次なる希望を残していたことによるからだろうか。
チャールズ・ブロンソンは逃げ切り、スティーブ・マックイーンは連れ戻された。
またしても、「水」と「土」と「穴」。このことに何か意味があるのだろうか。
それにしても考えさせられる映画であった。


●写真は、コンクリートの割れ目につくったアリの巣。


▼話は変わるが、NHK教育テレビの不定期にやる「詩のボクシング」という
番組が好きだ。不定期なのにいままではほとんど見逃すことなく観ることができた。
今度はいつあるのだろうか。