われわれ設計者は、こう建物を使ってもらえるといいだろうな、
そうすれば豊かな生活ができるだろうな、と思いながら建築を
設計している。
完成後、一年目検査などでお宅に伺うと、設計の意図通りに使って
もらわれていないことがときどきある。
でも、その意図どおりでない使い方のほうがイカシテイル場合がある。
そんなことがあると、設計の意図と違う使い方も許容できる
デザインを心がけようと思う。
設計意図通りでももちろん快適だが、他の使い方による快適さの
可能性もある空間。
一つだけではない何種類かの使われ方の可能性のあるプランニング。
シンプルだけど多様性のある空間、そんな建築をつくりたい。
●写真は、豪徳寺駅前広場。ここも思いがけない使われ方がされると
面白いものになるかもしれない。