rat's eyes:脆弱なラショナリストの視点

脆弱なラショナリスト「建築家:岡村泰之」の視点

竣工押しかけパーティ


うちの事務所で設計した住宅のほとんどで、オープンハウスをさせて
もらっている。そのあと行われるのがうちの事務所主催の押しかけパーティ
である。3・4年前から、恒例の行事となっている。


プロジェクトには、それぞれ特徴をあらわしたプロジェクト名をつける。
その名にちなんだ食べ物を中心としたパーティである。参加者は、クライアント、
工務店関係者、電気屋さん、設備屋さん、そしてうちの事務所のスタッフ。


仕事を進めていく上で、対話と協同作業を重視している。クライアントと
われわれ設計者、そして工務店が同じ目的に向かって知恵と力を出し合う。
それで建物が完成したらみんなで祝う。


住まいづくりは建物ができてそれでおしまいではない。出来上がってからの
メンテナンス、ライフスタイルが変わることによる改装など完成後のほうが長く
実は重要である。そのためにこそプロジェクト参加者の相互理解が重要なので
ある。そのための仕上げとして、このパーティが組まれているのだ。


実は、住まいづくりにはたった一つの目的しかない。クライアントのご家族が
末永く幸せに快適に過ごしてもらうための器をつくること、である。この目的に
向かって関係者みんなが協力し合うことが大きな意味を持ってくる。