rat's eyes:脆弱なラショナリストの視点

脆弱なラショナリスト「建築家:岡村泰之」の視点

新しいこと


いつも、建築をデザインするとき、新しいことを考える。


新しいことってなんだろう。
まずは既成概念や固定観念を頭からはずしてみる。
結構、これらに縛られていることが多いことに気付く。
慣れてしまえばどうってことないのにということに
みんなこだわっていることが多い。


具体的な作業としては、
機能をまったく違うものに変換してみる。
機能を拡大解釈してみる。
(たとえば、廊下や階段を必要以上に太くしてみる、など。)
今までつながっていなかったものをつなげてみる。
(たとえば、寝室にガラス張りの浴室をつなげてみる、など。)


また、デスクでは、
図面を逆さにしたり、裏から透かして見る。
模型を転がしたり、逆さにしたりしてみる。
ありえないことをしゃべってみる。
意味のないことばを並べてみる。
とてつもなく難しい本を読んでみる。
夢の中でデザインを試みてみる。(夢日記のように。)


こんなバカなことをしながら日々新しいことを考えている。
もちろんそれは、ただ新しいことを思いつくのではなく、
ひとが快適に豊かに過ごせる空間を生み出すために・・・。