rat's eyes:脆弱なラショナリストの視点

脆弱なラショナリスト「建築家:岡村泰之」の視点

タンポポのタネ


写真は、庭のタンポポ
いつの間にかタネができている。


タネに綿毛をつけて、風に運んでもらって種(しゅ)の
生息地域を広げるなんて考えは、なかなか思いつけない。
なにか見えざる手を感じる。


植物に限らず、動物もさまざまなかたちで自然に対応して
いる。それらをみるにつけ、進化論だけでは済まされない
宇宙の意思のようなものを感じざるを得ない。


一般に、自然というと人間の意志や意識の外にあるものと
規定されるが、実は人間が感じ、認識できるもののことを
そう呼んでいるだけなのかもしれない。実は、意志や意識と
いうものは人間にだけに備わっているものではないかも
しれないし、人間以外の諸生物、そして諸生物の総体と
しての意思も存在するのかもしれない。そして、宇宙の
意思のようなものも・・・。


ちょっと神秘主義的な話になってしまったが、少なくとも、
意思や意識は人間に限ってもっている特殊で狭い意味の
ものではないということは明らかなような気がする。