当たり前のことだが、世の中は相対的にできて
いる。
負けるものがあれば勝つものがある。傷つけ
られる人がいれば傷つける人がいる。
さらに複雑なことに、戦争当事国二国に同盟国で
あろうがなかろうが、両国に武器を輸出する国も
ある。
多国籍企業に至っては、国としての軸に加えて
国を超えた純粋な経済活動という異なるファク
ターがからみ複雑さを増す。
何が正しいのか正しくないのかが判断できなくなる。
一つの立場からものごとを突き詰めて考えた上で、
世の中はより複雑で相対的であることを理解し、
自分の立ち位置をそれぞれの立場に置き換えながら
考えるという複雑きわまる作業をいまのこの世界は
要求している。