rat's eyes:脆弱なラショナリストの視点

脆弱なラショナリスト「建築家:岡村泰之」の視点

答えの見つけ方


建築を設計していく中で、クライアントの要望に
対する答えを見つけるのはなかなか難しい。


どういう部屋がほしい、面積はこれだけほしい、
設備はこうしたい、などの要望そのままに対する
直接的なハマる解答を導き出すのはそんなに
難しくない。


どういう生活をしたいかという、時間や想像力
を考えることが必要な答えを、建築で導き出す
のは結構大変である。まず、クライアント自身
がどうしたいかを認識していなければならない。
それを設計者が理解し、そのまま答えではなく、
時間的な変化を見据えて建築化していかなけ
ればならない。


クライアントと設計者の相互理解と時間の経過に
対する読みがないと実現できない。


建築においては、ハマる解答が答えではなく、
その先をイメージさせる、クライアントの要望
を包み込むような答えが必要なのである。