rat's eyes:脆弱なラショナリストの視点

脆弱なラショナリスト「建築家:岡村泰之」の視点

小山薫堂というひと


小山薫堂著「考えないヒント」(幻冬舎新書)を
読む。ネーミングからして興味深い。世代が同じ
からかもしれないが共感することが多い。


中でも、「偶然力」という考え方はとくに面白い。
偶然が自分の将来を決めていくという考え方。だが、
ただ待っていろという意味ではない。偶然のめぐり
合わせを敏感にキャッチし、偶然を必然に変えて
いく。


また、26才で親父さんから一千万円借金して、
ポルシェを買ったという話にはたまげた。アイデア
は努力して得るものではない、神様から降りてくる
ものだと氏は言う。でも、ポルシェを買ったこと
のように、ときどき神様にフェイントをかけること
も必要だという。フェイントをかけることでまた
違った局面が現れてくる。


私の中では、小山薫堂といえば、15〜6年前
フジTVの深夜番組でやっていた「カノッサの屈辱
を生み出したひとというイメージが強い。15〜6年前
といえば彼は、27〜8才。恐るべしである。