rat's eyes:脆弱なラショナリストの視点

脆弱なラショナリスト「建築家:岡村泰之」の視点

東京の冬の晴れ率


私は、日本海側山陰の生まれなので、冬には
太陽光は望めないものと思い込んでいた。


18歳で上京して、東京、いや関東の冬の晴れ率
には、ほんと驚かされた。冬場親戚の家に行くと
真南を向いた部屋は暖房なしでも暖かいのだ。


真南に開口部を設け、冬場の光は入り、夏場の
光は遮ることができる庇を設ければ、冷暖房する
日にちを減らすことができる。


実際うちの事務所も、真南に大きな開口部がある
が、晴れていたら暑くて窓を開けるぐらいである。
真南に大きな開口部を開けることができる環境に
ある敷地では必ずそうすべきである。そうもでき
ない場合は建築家が光を取り込む工夫をすれば
いい。


自然の力を生かし、人工的なエネルギーの消費を
減らすには、高気密高断熱を語るより、パッシブ
ソーラーについて考えるべきである。


きょうも暖かくなりそうだ。設計のアイデアの目処も
立ったので、散歩に出かけてランチビールを飲むと
いうことにしよう。