rat's eyes:脆弱なラショナリストの視点

脆弱なラショナリスト「建築家:岡村泰之」の視点

ヒトとイエとのハッピーな関係


きのうは夕方から、流山の住宅「DO-HOUSE 3」
half-buildの一年目検査だった。


half-buildという名前の通り、床・壁・天井の
内装を下地から仕上げまで、半年以上かけて、
クライアントのAさんご主人がつくられた
半自主施工の住宅である。


自分でつくったという思いがあるのに加えて、
いっしょに考えつくった空間を、Aさんご家族
のものとして、愛着を持って自由に使われて
いる様をみて、暖かい気持ちになった。


ヒトとイエとのハッピーな関係をつくることが
できるのは、間取りではなく、それぞれの家族
のあり方があらわれた空間によってできるもの
だということを確信することができた。


家族のあり方が空間にあらわれ、その空間が
家族を豊かにするのだ。


ヒトがイエに働きかけることによって、イエが
ヒトにハッピーをもたらす。また、イエの空間が
ヒトと交流することにより、ヒトはイエを自分
たちのものとして、さらにより豊かな空間を
つくっていく・・・。


検査は、あっけなくさわやかなものだった。
クライアントのAさんが、外部内部を案内して
くださり、今後ここをこうしていこうという
施工宣言のようなものだった。


検査も早々に引き上げて、いよいよ大飲み会に
突入する。参加者は、Aさんご夫妻、息子さんと
婚約者の方、建築コーディネート会社のYさん、
工務店社長のSさん、スタッフのK、そして私の
8人。もてなしの手作り料理、おいしいお酒、
そしてなにより楽しいお話、本当にご馳走様
でした。


クライアントのAさんご夫妻、ご夫妻とこの家が
これからよりハッピーに進化していくのがとても
楽しみです。今後も、2年目検査、・・・5年目
検査、10年目検査・・・という飲み会に参加
させてください。今後ともよろしくお願いいた
します。


これからもずっと、ヒトとイエとのハッピーな
関係を生み出し続けていきたい。