rat's eyes:脆弱なラショナリストの視点

脆弱なラショナリスト「建築家:岡村泰之」の視点

スペシャル・ミーティング・イン・トットリ


実は、おとといからきょうまで鳥取に行ってきた。


智頭杉と三徳山三仏寺投入堂を見に行かないかと
誘ったところ、あまりありえない人々がいっしょに
鳥取に行くことになった。工務店の実力者のお二方、
建築専門雑誌元編集長、デザイン系プロデューサー、
うちのスタッフと私、の計6名の変な旅団である。


むこうでの日程も、最初に立てていた予定から、
おもしろいようにそれも発展的に時々刻々と更新され
続け、心から楽しめる愉快な旅となった。


初日は、智頭杉めぐり、そして夜は杉加工をされて
いる会社の方々と杉プロジェクトの密談飲み会。


二日目は、智頭杉の山に入り、石谷家というもの
すごい昭和初期の住宅を見、柳宋理さんデザインの
陶器を製作している中井窯の登り窯見学、青谷和紙
工房に寄り、私が設計したM-STUDIOを外からちらりと
見て、さらに私の実家岡村ギャング店で古いおもちゃ
を物色、またまたさらに私が改装デザインした山本
みやげ店を見る。旅館に入り、ひとっ風呂浴びたあと、
旅団メンバーに加え、杉加工の若手、因州和紙親子、
みやげ店店主、地元工務店社長、を交えて、鳥取
地元系プロダクトと地産地消住宅の企画会議飲み会に
突入した。酔いつぶれて床に就く。


三日目は、朝風呂を浴びたあと、旅館を後にし、山本
みやげ店で買い物、倉吉に移動して、倉吉市庁舎、
土蔵群見学、つぎに鳥取に移動し、民藝館の展示を
見た後、機上の人となり午後4時事務所に戻った。


最初の目的だった、投入堂は3月いっぱい閉山という
ことで見にいけなかったのは残念だが、なかなか
エキサイティングな旅であった。


それにしても、何かが始まりそうな予感は、人の気持ち
を豊かにしてくれるものだ。いつもおもしろいことを
しつづけたいと思う。