rat's eyes:脆弱なラショナリストの視点

脆弱なラショナリスト「建築家:岡村泰之」の視点

トマソン物件発見


トマソン」を知っている人も少なくなっただろう。
20年くらい前、赤瀬川原平さん、藤森照信さん、
荒俣宏さんらが中心となって、日本路上観察学会
設立された。その収穫物で赤瀬川さんが収集された
「物件」がおもにトマソンといわれる。


むかし、野球の巨人軍に鳴り物入りで入った外人に
トマソン」選手という人がいた。その期待に応える
ことができなかったことが、この命名の元となって
いる。つまり、存在しているけど、意味がないもの、
それを「トマソン」といって、路上収集したものが、
トマソン」物件なのである。詳しくは、6月いっぱい、
オペラシティで開かれている藤森照信展の順路
後半の展示を見られるといい。


写真は、この前の水曜日の東京散歩でたまたま
見つけた「トマソン」である。もともとは、アパートの
入り口だったところを塞いだであろう壁である。
入り口がぺディメントであるところがトマソンン性を
際立たせている。