rat's eyes:脆弱なラショナリストの視点

脆弱なラショナリスト「建築家:岡村泰之」の視点

横須賀美術館を見に行く


きょうは午前中、早めに家を出て、山本理顕
設計の横須賀美術館を見に行ってきた。開かれて
いた展覧会は、「澁澤龍彦展」。こちらも昔から
興味のある人物である。


これまた、なかなかいい建築であった。ガラスの
箱のレイヤー、丸い穴の空いた白い雲のような
覆いのレイヤー、機能空間のレイヤー、の3つが
程よい空間の複合性を醸し出していた。レイヤー
分けのいやらしさを感じさせないところがいい。
また、白い雲のようなレイヤーに開いている丸い
穴が切り取る景色が素敵である。レストランと
ミュージアムショップという、クローズしなく
てもよい部分を、海側のファサードにもってきて、
建築にアクティビティを与えているところもいい。


ここのところ他人が設計した建築を見る機会が
なんどか続いたが、外から刺激を受けるのはいい
ことだ。自分が何をしようとしているかが、鏡の
ように映し出されてくる。


できる限り、機会がある限り建築を見に行こう。