rat's eyes:脆弱なラショナリストの視点

脆弱なラショナリスト「建築家:岡村泰之」の視点

ラディカルとはなにか


ラディカルというと、ふつう過激であるとか、
秩序を無秩序化する破壊屋のようなものを
イメージしてしまう。


でも、無秩序というのはなんなのだろう。
なにも関係性のない、混沌とした状態と
でもいえばいいのだろうか。でも、人間の
いう世界は、人間の眼と脳でとらえられた
ものである。人は、一軒無秩序なものごとの
中に、秩序を見つけてしまうものだ。木目
の中の、人や動物の顔。ホワイトノイズ
から聴こえてくる、リズムとメロディー。
人は、混沌の中に秩序を見出す能力で、
世界を認識し、コントロールしようとして
きた。


とすると、ラディカルとは、本質的には、
過激なものではなく、小さな秩序の世界に
閉じこもることなく、無秩序を許容し、新しい
秩序を掘り起こしていくことということが
できるかもしれない。


このような無秩序を許容するラディカルな
姿勢を失わず生きていきたいと思う。