rat's eyes:脆弱なラショナリストの視点

脆弱なラショナリスト「建築家:岡村泰之」の視点

ド系はやっぱりおもしろい


きのうは、書き物の取材で流山市の住宅
「DO-HOUSE 3」half-buildに伺う。ド系
(DO-HOUSE)の建築である。ド系とは、
建て主さん自らが動いて建築に参加する
住宅名のカテゴリーである。


こちらの参加者は、編集者のSさん、うち
のスタッフのK、私の3人。


お宅に到着すると、ちょうどお昼。早速、
ご用意いただいた、豚しゃぶ鍋、チラシ
寿司、ゴボウ、カレー風味の鶏肉炒め、
タマネギクリームチーズ和えカナッペなど
を食べながら、まだ陽の高いうちから
ビールを飲む。あ〜おいしかった。調子に
乗って、飲み物は、おいしい日本酒へと
移行。昼間っからとてもいい気持ちに
なってしまう。


そんな中でも、編集者のSさんは、淡々と
インタビューを進めて下さっている。設計・
建設中には聞けなかった、Aさんご夫妻の
含蓄あるお話に感謝感激。一生青二才で
いこうと心に決めている私には、力強い
お言葉の数々であった。ほんとうにありが
とうございました。そして、ご馳走様でした。


この住宅は、ハーフ・ビルドというように、
文字通り、内装の下地から仕上げまでの
工事をご主人が自らの手で、半年かけて
つくられた住み手によってつくられた家で
ある。つくられた家は、2年後、すでに
住まわれた家、いや生きられた家となって
いた。2年目にして、思いがたくさん詰まった
家となっているのである。こんな家の設計
に携わることができたことを誇りに思う。
この家づくりに関係してくださったみなさん、
本当にありがとう。


ほんとうの住まいは、実はこんなところに
あるものなのである。