rat's eyes:脆弱なラショナリストの視点

脆弱なラショナリスト「建築家:岡村泰之」の視点

オープンハウスの理由


うちの事務所では、ほぼすべての住宅で
オープンハウスをさせていただいている。


来ていただくのは、おもに現在計画中の
建て主さんである。着工までに、3〜5軒の
建物を見ていただく。


さてなにを見ていただくか。仕上げや設備
も見ていただくことになるが、これはショー
ルームでも、モデルハウスでも見ることも
できる。


唯一見られないもの、それはやはり空間
である。計画中の建築の空間について説明
するのはかなり困難である。図面でも模型
でも伝わらない。実際にその空間に入って
体験しなければ分からないものなのである。


私が設計するものなので、どこかしら空間
的処理が類似しているところがある。そこで、
オープンハウスの建築を見てもらいながら、
計画中の建築の空間について説明する。


空間を体験してもらうためのオープンハウス
なのである。