rat's eyes:脆弱なラショナリストの視点

脆弱なラショナリスト「建築家:岡村泰之」の視点

下田旅行


世の中が動く休みの時には東京でくつろぐと
決めていたが、子供の事情もからみ、休み前
に慌てて、下田旅行を手配した。


てなことで、おととい、きのうと、下田に行って
きた。なんどか車で通過したことがあったが、
一泊ゆっくり滞在するのははじめてである。


初日は天気がわるかったが、寝姿山にロープ
ウェイで上がり、下田湾を一望する。黒船来航
のいにしえに思いをはせる。いま下田は、黒船
来航の地として、観光で売り込んでいるが、
日米和親条約という不平等条約を結んだ地と
考えるとちょっと複雑な気がする。ペリー上陸
の地を見に行って、早々にホテルに行き、ひとっ
風呂浴びて、ビールそして夕食を取る。


二日目は、駅前のレンタル自転車屋で自転車を
借りて、下田海中水族館に行く。こじんまりして、
なかなかいい水族館である。魚の餌付け、イルカ
ショー、あざらし、ラッコ、あしか、再度異なる
イルカショーと、30分刻みでショーが目白押し。
中でも、ラッコのショーは笑えた。ここのラッコ
は、危険回避のため貝割り用の石を与えらて
おらず、貝をもらうといきなり、ガラスのところ
まで泳いできて、おもむろに左手を挙げて、貝を
ガラスにバンッバンッぶつけ割る姿はかなり滑稽
でおもしろい。一度見る価値はある。


ペリーロードなるプチ倉敷なところで昼食を取り、
まちを自転車でながす。そのあと、黒船風の船で
下田湾クルーズをし、海側から見た下田のまちを
見る。吉田松陰が密航するために船を出したと
いわれる弁天島で松蔭の気持ちに思いをはせる。
自転車でまちの中心に戻り、それを返してから、
近くの料理店で、焼き蛤と刺身でビールを飲む。
駅前周辺で、金目鯛の押し寿司とつまみとビール
を調達し、スーパービュー踊り子号で帰路に着く。


はじめての下田だったが、なかなか楽しめるまち
である。もう一泊位してもいいと思う。そのうち、
またゆっくり遊びに来てみよう。


束の間の、いそがしい休日であった。