rat's eyes:脆弱なラショナリストの視点

脆弱なラショナリスト「建築家:岡村泰之」の視点

ひこにゃん→たまにゃん


写真は、豪徳寺商店街の外灯にかかっている
垂れ幕である。どうやら、つい先日「たまにゃん
祭り」なる催しものがあったようである。


恥ずかしながら、「ひこにゃん」というものを知ら
なかったのだが、ついこの前テレビで現物を
見ることができた。人気のキャラクターのよう
である。


ひこにゃん」は、彦根市のキャラクターである。
それに便乗して、「たまにゃん」をつくったよう
である。


なぜ、そんなことになったのかといえば、「ひこ
にゃん」の彦根市の江戸時代の城主は井伊家
であった。


江戸末期の幕府の大老になった井伊直弼
桜田門外の変で、尊皇攘夷派の水戸浪士に
暗殺され、その遺骨は豪徳寺に祀られている。


なぜ、猫かであるが、Wikipediaによると「江戸
豪徳寺彦根藩2代目藩主の井伊直孝が、
にわか雨にあって大木の下で雨宿りをして
いた際に、手招きをする白猫を見て近寄った
ところ、その大木に落雷があった。直孝はこの
猫に感謝し、後に豪徳寺を井伊氏の菩提寺
した。」この白猫伝説から、豪徳寺が招き猫の
寺といわれるようになった。


このように猫のもとは、東京の豪徳寺にある。
それが巡りめぐって、彦根市のキャラクターが、
ひこにゃん」なったのである。それを、また、逆
輸入したのが、豪徳寺商店街の「たまにゃん」
である。


引用がそれぞれ入れ子になって、複雑な様相
を呈しているが、このゆるキャラで商店街が
おもしろくなればそれでいい。


どうでもいいことだが、「たまにゃん」の目つきが
わるいのがちょっと気になる。