プロジェクトの構想を練っている段階では、
建築内だけで思考していてはいけない。
建築の中心には、建築の質を深めていく
ものはあるが、なにかを突き動かす新しい
力はない。
建築とは異なる分野と関わっているとき、
おもしろいように新しい建築的なアイデア
が出てくることがある。
異分野を横断しながら、建築を考えていく
と、建築に対する考えが重層的に立体的に
立ち表れてくる。
新しいことを考えるときは、じっとしていない
で、刺激的な異分野を横断するのがよい。
異分野のしくみと、建築のしくみが比喩的
な位相で一致するとき、新しいアイデアが
発生する。ここでも変換力が作用している
のである。