rat's eyes:脆弱なラショナリストの視点

脆弱なラショナリスト「建築家:岡村泰之」の視点

難しいことでもとりあえず伝えてみる


以前、設計事務所に勤めていた頃には、設計に
関わることでも難しい建築理論は伝わらない
だろうと思って、直接その説明することなく、
異なる機能的なことに引っ掛けて、本質に触れ
ないで設計的にやりたいことを無理やり押し
通すようなことをやってきた。


その頃から、ちょっとスジが通らないおかしな
ことをやっているなと思っていたが、独立して
からは、こうした人をだますようなことがいやで、
率直になるべく分かりやすく建築理論的なこと
も話してみるようにしている。


意外に、勘のいい方は、難しいこともオープン
ハウスなどの実際の空間で説明すると理解して
もらえるということが分かってきた。


そんなことで、これはもしかして伝わらない
かなと思っても、とりあえず声に出して話して
みるように心がけている。


ものごとはできるだけスジが通っていた方が
面倒が少ない。これからもずっと、難しいこと
と具体的なことをつなげていくことを実行し
続けていきたいと思う。