rat's eyes:脆弱なラショナリストの視点

脆弱なラショナリスト「建築家:岡村泰之」の視点

建築はやはり体験してみなければ分からない


おとといの夜は、酔いつぶれて名古屋の
ホテルに宿泊する。


翌日は、コンサルタント会社O社長と休み
をとり、明治村に行くことに・・・。


前々から行ってみたかったのだが、よう
やく念願がかなった。中でも一番の目的
は、建築家フランク・ロイド・ライト設計
の帝国ホテルロビーである。


いや〜、ライトにやられてしまった。これ
までは、ライトの作品では、ジョンソン
ワックス社しか評価していなかったのだが、
帝国ホテルも素晴らしい。


重々しいマテリアル、マヤを髣髴とさせる
装飾、ただただ重い建築だとばかり思って
いた。大間違いであった。軽い建築なので
ある。空間構成とオブジェクトの配置に
よって軽やかな透明性を獲得しているのだ。


だから建築は体験してみなければ分から
ないのである。俄然、落水荘を見てみたく
なった。


明治村の起伏のある道を歩き回り、かなり
疲れる。名古屋駅で坂角「ゆかり」とビール
を買い、眠りながら帰路に着く。