rat's eyes:脆弱なラショナリストの視点

脆弱なラショナリスト「建築家:岡村泰之」の視点

万有引力版 アフリカの印象


昨夜は、スタッフ5人と演劇実験室◎万有引力
第48回本公演「万有引力版 アフリカの印象」
を大塚に観にいく。


万有引力は好きな演劇集団で20年以上前から
何回か公演を観てきた。最後に観てから、もう
15年以上たっただろうか。


文字通り、レーモン・ルーセル原作「アフリカ
の印象」の万有引力版である。あいかわらず、
小気味よく、緊張感のある舞台だった。話が
中原中也にまで移行していくのは、いかにも
万有引力らしい。ダダイストシュールレ
リストらしく、言語で戯れ、ものごとや物質の
表層をただ移ろい続け、決して人間の内面には
至ろうとはしない。一般に表現芸術は人間の
内面に迫るものが傑作とされている。ルーセル
の、煩わしいそれらに一切触れることなく、表面
を転移していく様は、ある意味潔く、逆に人間
の内面を逆照射する。


芝居の後、大塚のオムニ食堂で、プルコギなど
を中心にビールを飲み、夕食をとる。


やはり、いいものを観ると気持ちがいい・・・。