建築の設計をやっていて、その分野の広さ、
深さ、複合性は他の複雑な仕事に比べても
かなりのものがあるといつも感じている。
そうした複雑な仕事に挑むには、依頼主の
要望を高い次元でかなえるという意味で、
それなりの覚悟が必要である。
まず、幅広い視野と思考が必要である。複雑
な組み合わせを読み取り、その差異を読み、
そして分類理解し、問題の解決に導く。
一方で、ミクロな視点も必要である。細部が
美しくない建築は、いくら構想が良くてもいい
建築とは言えない。
全体を概観すると同時に、細部から全体を
考える思考も必要とされる。
