rat's eyes:脆弱なラショナリストの視点

脆弱なラショナリスト「建築家:岡村泰之」の視点

からだのバランス


体調がよくないといつも思うことがある。


それは、人間のからだというものはかなり
絶妙なバランスで成り立っているという
ことだ。


何も気にせず無意識に呼吸ができること
自体すごい。風邪を引いて呼吸が苦しい
とき、普段は気にすることもないが、その
ときは体調がいいときのありがたさを思い
出す。健康なときは、いつもものすごい
バランスで呼吸しているのだ。心臓も然り
である。


外部のばい菌からは、免疫系が境界面と
なりからだを守る。外敵からは、筋肉を
動かして逃げたり闘ったりする。


目や耳や鼻や皮膚で外部情報を取り込み、
脳で考え、筋肉を動かし、世界と交信しな
がら生きている。健康は奇跡的なバランス
の上に成り立っているのだ。


ときどき調子がわるくならないとこんなこと
を考える機会はない。とにかく、少しだけ
不健康に、大いに健康に感謝しなければ
ならない。


おいしいものを食べて、愉快な酒を飲み、
周囲の人々と適度にコミュニケートして、
気持ちよく、クリエイティブに生きていく。
これが一番である。