rat's eyes:脆弱なラショナリストの視点

脆弱なラショナリスト「建築家:岡村泰之」の視点

あまりイデア寄りにならない方がいい


最初に勤めた事務所がコンセプチュアル
な建築をつくるところだったので、ふつうに
デザインしているとついついイデア寄りな
思考をしてしまう。


構造主義でいう、「意味するもの」と「意味
されるもの」の後者が、イデアであり、ヨー
ロッパでは神を意味する。


宗教上の話では、あまりにイデア=神寄り
の思考は原理主義化し、イスラム原理主義
VSキリスト教原理主義の対立のような構図
を引き起こす。


もちろん、理想的なイデア的思考は必要だ。
しかし、あまりイデア寄りにならず、現実の
齟齬を甘んじて引き受けるのではなく、積極
的により発展的に受け入れるような生き方
をしていきたい。