rat's eyes:脆弱なラショナリストの視点

脆弱なラショナリスト「建築家:岡村泰之」の視点

地中障害物


敷地に埋まっているなにものかのことである。
基礎工事の時、それらが出てこないことを
祈り、ドキドキしながら結果を待つ。


うちの事務所でもこれまで6箇所で出たこと
がある。そのうち2つは、あらかじめ分かって
いたもので、印刷機が置いてあったコンクリ
ートの塊と前から土中に埋まっていた堤防で
ある。


残りの4つは、前に建っていた工場の地中梁、
配管の残骸、上水道管2件がある。


地中障害物ではないが、鎌倉などの古い
まちの埋蔵文化財も結構厄介である。以前、
建築した現場の横の敷地で船のようなもの
が出ていたのを思い出す。出てしまうと調査
のため、数ヶ月以上工事が止まってしまう。


地中障害物が出てしまうと、時間とお金が
かかってしまう。あらかじめ分からないこと
が多く、運を天に任せるしかないのがつらい
ところである。


出てきたとしても、なるべく問題を最小限に
留め、前向きな気持ちで対応していこうと
考えている。


これからも出てこないことを祈りつつ明るく
現場に入っていこう。