rat's eyes:脆弱なラショナリストの視点

脆弱なラショナリスト「建築家:岡村泰之」の視点

スタジオアーキタンツ10周年記念公演


きのうは午前中、スタッフとプロジェクト所内
打合せ。午後、大学にて設計エスキース


夜、スタジオアーキタンツ10周年記念公演
を観に行くために芝公園にあるメルパルク
ホールへ向かう。とても質の高いパフォー
マンスだった。気持ちのよさが今もからだ
に残っている。


第一部は、「トキ」。能楽師の津村禮次郎
さんとコンテンポラリーダンサー5人による
コラボレーションである。能とダンスという
抽象化の方法の異なるパフォーマンスが
重なり合うことにより、リアルが立ち現れて
くるのを感じる。


第二部は、「譜と風景」。男女のコンテンポ
ラリーダンサーによるポエティックな舞台で
ある。手の先までからだの全てをコントロール
し尽くされているものすごく完成度の高い
ダンス。


第三部は、「ラフマニノフ・ピアノコンチェルト
第3番」。42人の男女のダンサーによる壮大
なパフォーマンス。前の2つと比べるとどちら
かというとクラシックバレー寄りだが、とても
練り上げられた質の高い舞台であった。公演
後のパーティで振り付け指導のジョバンニ
さんとも少し話すことができた。


この「アーキタンツ」というスタジオは、大学
時代同期の福田友一氏が主催しているが、
ダンススタジオを運営しながら、同時に建築
設計事務所も経営している。今回の公演も
彼のプロデュースによるものだ。おもしろいし、
すばらしい。