rat's eyes:脆弱なラショナリストの視点

脆弱なラショナリスト「建築家:岡村泰之」の視点

空間の仕組みと空間の質


久しぶりに建築のことを書こう。空間とは建築
の内部と外部、あるいは内部と内部を豊かに
関係付けるもののことを言う。


空間の仕組みとは、豊かな関係を生み出すため
の仕掛けであり装置である。まず、これがなけれ
ば豊かな建築空間は生まれない。


空間の質とは、豊かな空間の仕組みがあった
上で、テクスチャー、色、納まり、分節といった
ものによって、空間をより深く、より強度のある
ものにするためのものである。


建築空間の豊かさは、空間の仕組みと空間の
質がかっちりと噛み合ってはじめて出現してくる。
建築を考えるとき双方を行ったり来たりしながら
より上質な空間に高めていく。


建築家はこんなことを考えながら建築デザイン
をしている。