rat's eyes:脆弱なラショナリストの視点

脆弱なラショナリスト「建築家:岡村泰之」の視点

構想的スケッチの日


きのうは午前中、翌日プレゼンテーションする
プロジェクトの資料を作成する。


午後からは、2つのプロジェクトの全体像を考え
る構想的スケッチに取り組む。なんとなくぼん
やりは見えてきたが、それでも建築としてまと
まるかどうかはまだ見えてこない。


クライアントの要望を満足し、敷地条件などを
クリアして想像を超える建築空間をつくり上げ
ること、これが建築家の仕事である。


建築空間デザインは、日常生活においては
必ず必要なものではない。いわばお節介のよう
なものである。どんなものを受け取ったのか
分からないままその場所で暮らしてみて、住む
人の気持ちを豊かにして、そこで初めて感謝さ
れる類のものである。費用対効果で生み出さ
れるものではなく、非常に贈与性の高いもの
である。であるからして、設計料というものは
お布施のようなものなのかもしれない。