rat's eyes:脆弱なラショナリストの視点

脆弱なラショナリスト「建築家:岡村泰之」の視点

不思議な駐車場アート?


午前中、杉並の「SU-HOUSE 12」rolesの現場でクライアント打ち合わせ。


その現場のすぐ近くに空き地のような、駐車場のような、
ランドスケープアートのような「もの」がある。
敷地のまわりは鉄道用の亜鉛メッキのフェンス、道路のからY字状に伸びる土間コン、
その他の部分は土になっており玉龍がドット上に植えてある。
住宅地の真中に突然これである。
はじめてみたときは、車も置いてなく変な「もの」だなあと思っていた。
何回か見ていると写真のようにゆったりと車が1台止めてある。
どうやら機能的には駐車場のようだ。
でも何ゆえに駐車場のためにこんなことにしたのだろう。


おそらく、相続のこと、税金のことなどの土地がらみのややこしいことが
あるのだろう。本来の駐車場という機能に基づいていたなら
こんなことにはならなかっただろう。


経済的、法律的に与えられた機能を逸脱していった先には、
かならずこのようなおもしろいことがおこる。


「常識」は多くの人によって支えられた幻想なのだ。