rat's eyes:脆弱なラショナリストの視点

脆弱なラショナリスト「建築家:岡村泰之」の視点

お金と責任


私はよく新しいしくみづくりのことに言及しているが、
どのような視点で考え、どうしくみを変えていけばよいだろうか。


社会を根本的に動かしているもの、それはお金である。


そう、お金が適正に滞りなく流れている社会は正常な社会なのだ。
労働に対する対価が支払われていないとか、対価以上に支払われている場合は、
そのしくみは正常とはいえない。


適正な対価を受け、それに見合った責任を負う。
組織のすべての構成員がそうできていたら何も問題がないはずだ。


依頼者が、被依頼者に適正な労働対価で仕事を依頼し、
被依頼者は、誠意を込めその仕事を責任を持って実行する。
この1対1の関係の積み重ねが組織を構成する。
それが良き社会、良きしくみなのだろう。


このお金の流れをたどっていくと、
自ずと滞っているところが浮かび上がってくる。
この世の中のうまく作動していないしくみには必ずこのような滞りがある。