rat's eyes:脆弱なラショナリストの視点

脆弱なラショナリスト「建築家:岡村泰之」の視点

オートマティックに処理できること?


世の中には何も考えないでオートマティックに処理してしまうこと、
処理できることが数多くある。


日々のルーティンワークもその一つであるが、これについては
とりあえず問題ないとしよう。
ものごとをじっくり考えて判断しなければならない仕事や研究に
ついてはそんなのんきなことはいっていられない。


われわれの建築の設計についてもそうだ。
マンションや建売住宅の間取りの思考には注意しなければいけない。
nLDKなどの販売流通に便利な計画方法で、不動産の経済システムを
制度化した設計手法だ。この方法に則ればかなりオートマティックに
計画そのもの以外の思考をすることなしにプランニングできる。


一番に考えなければいけないのは、不動産をより売りやすくすることではなく、
その場所で特定の人たちが快適に何年もすごせる環境がつくれるかである。
その結果、より売れるようになればいいのだ。
目的を見失ってはいけない。


きのうの都議選も同じような匂いがしてならない。