rat's eyes:脆弱なラショナリストの視点

脆弱なラショナリスト「建築家:岡村泰之」の視点

スラヴォイ・ジジェク


スロベニア(旧ユーゴスラビア)の哲学者である。
元旦の新聞に、彼のインタビュー記事を見つけた。


大まかな内容は、グローバリズムによって各国の内部に
「文化の隔離壁」が築かれ始めたというもの。
つまり、グローバル化という流れについていけたものと
ついていけなかったものの間に文化的な二分化が
起こっているということだ。


ちょうど「オシムの言葉」を読み始めた頃だったので、グッときた。
オシムも旧ユーゴスラビアボスニア出身なのだ。


ジジェクを知ったのは、1999年発行の浅田彰の対談集<「歴史の終わり」を超えて>であった。
(対談自体は、1993年に行われたようだ。)


ジジェクにせよ、オシムにせよ、いま世界のものごとが
いちばんくっきり見えているのは、エッジで生まれ育った人たち
なのだろう。ジジェクの本も少し読んでみよう。


新聞記事の左半分が養老孟司という組み合わせが笑えた。
なかなかいいセンスだ。