rat's eyes:脆弱なラショナリストの視点

脆弱なラショナリスト「建築家:岡村泰之」の視点

目先のことと構想と・・・、そして対話、プロセス


世の中、目先のことだけを見て動いていることが
なんと多いことか。


日頃から、3年5年10年先のことを考えながらも、
具体的にものやかたちにできないプロジェクトは
意味がないと言い続けているが、
あまりに目先のことだけの付け焼刃なことが多すぎる。


少なくとも仕事をしている限り、
世の中に対する構想を持ちながら
具体的にものごとを進めていくという
ことができなければ、仕事は成り立たない。


これも何度も言い続けていることだが、
プロジェクトの参加者が腹を割った対話を重ね、
プロセスを重視しながら、
よりいいものをつくり続けていくこと。
いろいろな事件が起こる中、
そんな単純だが重要なことがいかに無視され続けてきたか、
いかにいま最も必要なものになってきているかを思い知らされる。


おそらくこれからは、世の中に対する構想がなく
目先のことしか考えない、そして対話とプロセスを
重視しない会社は成り立っていかないと思う。