空を見上げると、ものすごい数の電線が飛び交って
いる。電線、電話、光ケーブル、などなど・・・。
建築の仕事は、混線状態のものを整流化することで
あるということもできる。プロジェクト参加者が
どこに向かおうとしているの見えず、それぞれが
孤立し、関わりがあるとしても混線状態のものを
どうやって方向付け、参加者同士のコミュニケー
ションをいかに整流化していくかが仕事のツボである。
こうした視点で見ると、世の中に存在するほとんどの
職業はどのように混線状態のものを整流化するかが、
仕事の中心にあるように思われる。いまでは、
農業・漁業・牧畜などの第一次産業や製造業などの
第二次産業もそのようなスキルがないと成り立たなく
なっている。
「整流化」、なかなか大きなテーマかもしれない。