rat's eyes:脆弱なラショナリストの視点

脆弱なラショナリスト「建築家:岡村泰之」の視点

混線状態→整流化


空を見上げると、ものすごい数の電線が飛び交って
いる。電線、電話、光ケーブル、などなど・・・。


建築の仕事は、混線状態のものを整流化することで
あるということもできる。プロジェクト参加者が
どこに向かおうとしているの見えず、それぞれが
孤立し、関わりがあるとしても混線状態のものを
どうやって方向付け、参加者同士のコミュニケー
ションをいかに整流化していくかが仕事のツボである。


こうした視点で見ると、世の中に存在するほとんどの
職業はどのように混線状態のものを整流化するかが、
仕事の中心にあるように思われる。いまでは、
農業・漁業・牧畜などの第一次産業や製造業などの
第二次産業もそのようなスキルがないと成り立たなく
なっている。


「整流化」、なかなか大きなテーマかもしれない。