rat's eyes:脆弱なラショナリストの視点

脆弱なラショナリスト「建築家:岡村泰之」の視点

矛盾を内包して生きていくこと


自分のこと、家族のこと、社会のこと、
一点の曇りも矛盾もなく生きている人は
おそらく世の中に一人もいないだろう。


みんな、なんらかの矛盾を抱え込みながら
生きている。会社だって、行政だって、
国だって、世界だって、様々な矛盾を抱えて
いる。


今おこっている諸問題は、この矛盾を消し
去ろうという行動から生じているような
気がしてならない。


現在の戦争や紛争は、原理主義を標榜する
もの同士の戦いである。双方ともスジを
通せといっている。しかも、それぞれ違う
種類のスジ論で・・・。


矛盾を受け入れてみること。違う意見を
持つ人々が共存し、人種も階層も違う人が
一緒に生きている、自分の国と違う意見を
持つ国があるということ。さらに、自分の
国の考え方に合わせてもらえなくてもなん
とかなるさと考えてみる。ここから出発
すれば争いも少なくなるだろう。


私も仕事をする上で、出来る限りスジを
通してきた。でも、対立する相手とのスジの
張り合いだけはできるだけ避けてきた。


原理主義より多元主義だ。