rat's eyes:脆弱なラショナリストの視点

脆弱なラショナリスト「建築家:岡村泰之」の視点

顧慮的無関心


人付き合いは、親しかろうがそうでなかろうが
とても難しい。


くっつき過ぎてもダメだし、離れすぎてもダメ。
仕事なら割り切れるような気もするけど、住宅の
設計の場合はとくに、割り切って済むものでは
ない。


家族を深く見つめていかないといい住宅はつくれ
ない。プライバシーに関わることも数多く知る
ことになる。気持ちを入れて付き合わないと納得
してもらえるものにならない。


親類関係の付き合いはとくに難しい。最近つくづく
そう思う。


そこで編み出した技が、「顧慮的無関心」。一応、
表面ではあまり悟られないようにしっかり配慮
しておきつつ、相手に気を使わせないようにする。
だけども、なにかあったり、こちらを頼る必要が
生じたときはすぐに動けるようにしておく。


「顧慮的無関心」。言うのは簡単だが、実行する
のには、まだまだ修行が足りないようだ。