夜中目覚めたときに、この「ガイケ」ということばが
あたまにふと飛び出してきた。
鳥取弁で、風邪のことである。おそらく推測だが、
「外気」(ガイケ)と書くのではなかろうか。祖母が
よく使っていたことばだ。
意味としては、内側の気(内気?)が弱り、外側の
気(外気)に乗っ取られる状態を風邪というのだろう。
方言には意味を辿っていくと、共通語にはない深い
歴史的文化的意味が読み取れる。
「〜ゴシナイ」という方言がある。「〜してください」、
「ください」という意味である。高校生のとき、古文
で「御す」ということばを習ったとき、きっと「〜御
しない」ではなかと思った。これまた個人的推測
だが、平安時代から使われる続けた謙譲語では
ないか。
大きいという意味の「ガイナ」は、「法外な」から
きているのだろう。
このように、方言も捨てたものではない。地元に
帰ると数時間で方言モードに戻ることができる。また、
高校時代までの友達の名前など固有名詞は方言
モードのイントネーションでないと本人をイメージ
することができない。共通語的なイントネーション
ではその人に結びつかないのだ。
●写真は、豪徳寺商店街の飲み屋の店先・・・。
ボジョレー・ヌーボーの宴のあとである。ちなみに、
私はまだ飲んでいない・・・。