rat's eyes:脆弱なラショナリストの視点

脆弱なラショナリスト「建築家:岡村泰之」の視点

後藤新平展


8/8(水)、所用の後、両国の江戸東京博物館に、
後藤新平展」を観にいく。この建物、私はゲタ
と呼んでいるが、空間的な間抜けさが、自分の
からだに内在しているシュールリアリスティックな
欲望を目覚めさせる。これは、菊竹清訓氏の狙い
だったのだろうか。


後藤新平の略歴は、福島に生まれ。医学を学ぶ。
医院を開設。その後、愛知県立病院の医院長に
抜擢。台湾総督府民政長官。満鉄初代総裁。
逓信大臣、内務大臣、外務大臣東京市(現・
東京都)第7代市長、ボーイスカウト日本連盟
初代総長。東京放送局(のちのNHK)初代総裁。
拓殖大学第3代学長。


この経歴はかなり奇異である。何かの力によって、
それぞれの要職に導かれていっているような気が
する。氏の公衆衛生、植民地統治、都市計画に
残した業績には、目を見張るものがある。


展覧会を観た後は、両国駅前のビアホールで
ビールを一杯。夏の暑い日には、ちゃんこで
しょうということで、締めに「ピリ辛ちゃんこ・横綱
を食べて帰路に着いた。