rat's eyes:脆弱なラショナリストの視点

脆弱なラショナリスト「建築家:岡村泰之」の視点

負の営業力


営業力といえば、ふつう、営業相手の購買意欲を
どのように引き出すかという積極的なテクニック
のことをいう。いわば、実体以上に売るものをより
よく見せるということで、わるい言い方をすれば、
だましのテクニックである。


最近、身の回りの元気のいい会社は、営業という
積極的なテクニックを使っていないところが多い
ように思う。


ただただ、うちの会社はオープンな姿勢をもった
会社ですよとしか、外にインフォームしていない。
実際、そこに頼めば、なにかよいことが起こりそう、
というポジティブさをイメージさせる。積極的な売り
ものに関する営業をしていないがゆえに、逆に
よりよいイメージを増幅させて、仕事がどんどん
来る。そんな会社は、いま、とても景気がいい。


オープンで、ほんとうの実力があって、クリアで
あれば、それだけで営業になる。一般的な営業を
しないという「負の営業力」のある会社が、伸びて
いるような気がする。


そういう自分こそ、この「負の営業力」にしか頼る
ことができないのだが・・・。