rat's eyes:脆弱なラショナリストの視点

脆弱なラショナリスト「建築家:岡村泰之」の視点

脈絡が変われば、境界は移動し変貌する


あいかわらず、建築界内部に閉じこもって
いられない性格なので、不動産業界、建売
業界、まちづくり関係に乗り込んでいって
いる。


やはり、建築内建築にいるような安定した
関係性はもちろんのこと保つことはできず、
常に場面場面で自分と外部の境界面は移動
し続け、また変貌していく。当たり前だが、
関係が変われば境界も変わっていくのだ。


安定した関係が悪いといっているわけでは
ない。安定したところでは、変化がないので
安心ではある。しかし、なにかをおもしろく
したり、変化させたりするには、自分の外部
の不安定な部分に出て行って、他分野に
果敢にコミットしていかないと何も始まら
ない。


現実としくみが乖離してしまったいまこそ、
それらの変化が求められる時期だと確信
している。みんなで境界面を揺り動かして、
現在にフィットするしくみをみつけつくり
上げていこう。


●写真は、事務所近くの曲がり角。スミ切り
に関して、公と民の何度かのやりとりと葛藤
のトレースを写真から読み取ることができる。