rat's eyes:脆弱なラショナリストの視点

脆弱なラショナリスト「建築家:岡村泰之」の視点

ヒトやコトが動くとき


なにか新しいプロジェクトを動かしたいとき、
普通の人はただただ上の方から規則や体制
を変えようとだけする。


でも、それでは、ヒトやコトはなにも動かない。
なぜなら、よほどの権力や強制力がない限り、
動かされる側の上層部も動かないからだ。


とくに一般のヒトたちは、その先にあるものや
具体的にはなにをすればいいかイメージでき
ない。また、具体的に動かせるものかどうかも
判断基準になる。


身近な具体的なことを、その一歩先をイメージ
できるように動かしその力を徐々に伸ばして
いく。同時に全体の規則やしくみについても
構想し、最終目標と、目の前の具体的な現実
を結びつけて一歩一歩前進する。


こうすることによって、ヒトやコトは、ようやっと、
はじめて動き出す。


●写真は、庭の中国原産のモッコウバラ。この
時期、一週間だけ花が咲く。はかなく短い開花
である。