rat's eyes:脆弱なラショナリストの視点

脆弱なラショナリスト「建築家:岡村泰之」の視点

求め求められ


きのうの夕方、とある地方の県職員の方が
廃校になった小学校の利用方法について、
わざわざ私の事務所に相談に来られた。


レンタル工芸品工房として、作家を募り、
まちの人と交流してもらいながら、まちを
活性化していくというプランである。


県職員の方も、なるべく予算を使わないで、
住民の力で廃校の活用をすすめていきたい
とのこと。立ち位置、振る舞い、オープンな
考え方、人とのつながりにおいて、とても
魅力的な方である。


このような方から、求められているという
ことは、とてもうれしい。おそらく、これは
仕事としてではなく、遠い将来のおもしろい
ことが生まれてくるかも知れないという、
土壌をつくるための活動と位置づけ、現在の
状況の中で、よりよい地域の人々の関わり
合いを大事にして付き合っていきたいと思う。


こうした、必要なところで、求め求められる
関係は心地よく、社会をより豊かにしていく
ものなのだと思う。


●写真は、ご近所スミキリ事情である。役所
がスミキリ部分を舗装してくれるまでの応急
処置であることが、弱々しいスミキリ線で
分かる。