rat's eyes:脆弱なラショナリストの視点

脆弱なラショナリスト「建築家:岡村泰之」の視点

なるべく遠くのことを考えてみる


距離的にも、時間的にもである。宇宙のこと、
地球上の遠いどこかのこと、大昔の出来事、
古い書物、そしてこれからどうなっていくか
という未来のこと・・・。


これってなにかに似ていないか。科学であり、
歴史であり、文学である。そう、学問は遠く
のことを考え、自分の立ち位置を測定する
ものなのである。


これらの学問は、生産の効率性、経済性に
向かいはじめると、どんどん表層的になり、
次第に人間から離れていく。このことが、
学問をつまらなくさせていることなのかも
しれない。


そもそも、学問とは人間の外部を知ることで
自分自身のことを知るというところから端を
発しているということを十分認識した上で、
初等教育中等教育をしていかないと、ただ
ただ、学問を見えないもの、使えないものに
してしまう。


だから、自分はきょう、自分の5年後10年後
のことに思いを馳せてみる。もちろん、世の中
がどのようになるから、自分はこうやっていく
という視点で・・・。


●写真は、いまだに持っている「レレレのおじ
さん」のものさし。ものさしを立てると、レレレ
のおじさんが、ほうきで掃きながら、降りてくる。
そういえば、このものさしをつくったアステル
という会社もいまはもうない。